数学“嫌い”を数学“好き”にする方法
ぼくは小学校から大学まで
「数学(算数)」
が必修でしたが
学生時代は最後まで数学が
不得意科目でした^^;
ところがいまでは
進学校の生徒の数学も
教えることができます。
なぜかというと、、、
問答無用で
子どもたちから
“質問”がくるからです!
いっしょに考えたり、
解いたりしているうちに
できるようになっちゃった、
というのが正直なところです。
お母さんからも
学校の教科内容の相談で
もっとも多いのは「数学」です。
お母さんからは、
「うちの子、数学が特に苦手で、、、」
「算数は前から全然だめなんです、、、
大丈夫でしょうか?」
「数学の勉強方法がわからないみたいなんです、、、
いつも赤点で、、、」
つまり、こどもが数学嫌いだから、
なんとかしてほしい、
ということですよね。
では、そもそも
お子さんはどうして数学嫌いに
なってしまうんでしょうか?
理由はいくつかありますが、
今回は典型的なパターンを
ひとつ紹介しますね。
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「できる」前に、授業が先に進む
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数学は、センスのない人は解けない、
と思っている人がとても多いです。
でも、実はそんなことはありません。
(ぼくの事例からも、、、)
数学が楽しくなってきたのは、
以前勤めていた学習塾で
子どもたちといっしょに勉強するようになってからです。
数学嫌いを育ててしまう一番の要因。
それは、学校の授業です。
学校の授業は、
30人くらいを一度に教えます。
先生がひとりひとりの
学習のペースを把握するのは、
非常に困難です。
というか、
不可能に近いんですね。
でも、授業は決められた時間しかないので、
内容をどんどん進めていく必要があります。
ところが、
そのペースについていけない子も
もちろんいるわけです。
「できる」前に授業が先に進む、
ということですね。
これは、いまの授業の仕組みでは、
どうしようもない部分は正直あると思います。
でも、そうはいっても、
お母さんとしては、
算数嫌いになってほしくない、
と思いますよね。
それでは、どうしたら算数“嫌い”を
算数“好き”にすることができるのでしょうか。
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「わかる」と「できる」は違うと理解する
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子どものやる気が上がるタイミングは、
授業の内容が
「わかった(理解した)とき」
ではありません。
「わかった」気になっても、
自分で「できる」ようには
まだならないんですね。
この「できる」は
「自分で書ける」と
言い換えてもいいかもしれません。
「わかる」と「できる」は、
まったく違います。
この「わかる」と「できる」は違う、
ということをお母さんが理解することが
はじめのステップです。
学校の授業でフォローしてくれるのは、
「わかる」部分のみ。
そして、「できる」ようにするのを
宿題でカバーしようとするんです。
ところが、
それではうまくいかない。
「できる」ようになったことの確認が
本来はもっとも大事なんですね。
ところが、
それを“宿題”にしてしまうと、
できるようになるまでのプロセスを
だれも把握できないということです。
たとえば、
こどもが自転車に乗れるようになるときのことを
イメージしてみてください。
お母さん・お父さんが
自転車の乗り方を“教えた”だけでは、
こどもはそれだけでは自転車に乗れるようにはなりませんよね。
自転車の乗り方を“教えた”後に、
実際に“練習して”はじめて、
自分で乗れるようになってきます。
その“自分で乗れる”瞬間が
達成感があって、楽しいわけです。
算数、数学の勉強でも同じことが言えます。
学校の授業で「わかる」ことと
こどもが自分で「できる」ことは
まったく違うんですね。
では、この現状を知ったうえで、
お母さんとしては何ができるのか?
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「できる」ようになったところを見てあげる
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これがすごく大事です。
「わかった」ところではなく、
「できる」ようになったところを
“声かけ”として伝えてあげることが必要なんですね。
宿題を無理にやらせようとするのではなく、
「今日は、何ができるようになりたい?」
と質問してあげるのも良いです。
「わかる」ステップの後に、
「できる」ステップをつくる。
これが、数学“嫌い”を数学“好き”にする方法です。