成果が出た後に「結果よりもプロセスが良かったんだよ」
嬉しい報告が届きました。
「白根さん、数学88点いきました!」
と嬉しそうなメッセージが
LINEで届いたんですね。
高校1年生のFくんは、
中学のときは
大の数学嫌いだったんですね。
高校に入ってからも
苦手意識があることを
お母さんから聞いていました。
ところが、
数学の解き方を
見たところ、
粘り強く解くし、
とってもセンスがあるんです。
きっとFくんの中に
数学に苦手意識を持つ
何か“できごと”が
あったんだろうなぁ、、、
と思ったんですね。
白根:
「Fくん、数学できるじゃん!」
F:
「いやー、中学のときは
数学ひどかったですよ。」
白根:
「数学、好き?」
F:
「いまはあんまり、ですね。」
白根:
「そっか。
苦手意識をもつ
何か“きっかけ”ってあった?」
F:
「そうですね、、、
何日か学校を休んだときがあって、
そのときに授業に
追いていかれたんですよね、、、
その後、全然わかんなくなって。
それからかなぁ、、、」
白根:
「そうだったんだね。
Fくんの解き方を見ていて
数学を解くセンスがあると思ったよ。
ほら、計算ミスも全然ないし、
ちゃんと計算のプロセスも
書いてあるし。」
F:
「いやぁ、、、(照)」
ぼくがFくんと
数学をやるときに
最初に意識したのは、
“楽しい”と“数学”を
結びつけることだけでした。
数学は自分の力で
“書ける”ようになると
すごく楽しいんです。
でも、頭の中だけで考えて、
教科書とにらめっこしているだけでは、
数学嫌いは加速していくんですね。
テスト前日も
こんな会話をしながら
問題を解いていきました。
白根:
「Fくんって、
いま夢中になってるものってある?」
F:
「え~と、いまはテニスかな、、、
あとは、仮面ライダーが好きです。」
白根:
「あ、仮面ライダーも好きなんだね(^^)
ぼくも好きだよ。
じゃあ、、、
仮面ライダーシリーズで、
Fくんの好きなやつベスト3を
教えてもらえる?」
F:
「ベスト3ですか?!
え~と、、、
ナンバー3がですね、、、」
20分以上、
仮面ライダートークで
盛り上がり。
白根:
「Fくん、ストーリー話すの上手だねー!
わかりやすいし、臨場感がある!」
F:
「いやぁ、、、
塾に来ると時間が
過ぎるのが早いっす。」
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“楽しい”と“勉強”を結びつけるだけ。
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その結果が
数学88点という成果です。
もちろんFくんは
自分でたくさんの問題を解いて
がんばっていました。
Fくんにとっては
数学の苦手意識をとる
ひとつのできごとに
なったでしょう。
お母さんから子どもへの
“声かけ”においても、
大事なことがあります。
それは、、、
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「結果」よりも
「過程」の部分で
目ざとく、できるようになったところを探す
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「でも、うちの子は
できるようになったところを
探すのなんて難しいです」
そう思うことも
あるかもしれません。
でも、だからこそ
ここがチャンスなんですね。
お母さんの“声かけ”の習慣を
「減点方式」から
「加点方式」に変えるチャンスです。
どう勉強させようか、
と考えるよりも
まずこの“声かけ”です。
たとえテストの点数が
100点満点中20点だったとしても、
です。
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「ここの部分ができていたね。
どうやってできるようになったの?」
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これが無意識に
できるようになってくると、
子どもが勉強“好き”になるのは
本当に早いです。
小さなところから
“声かけ”の習慣を変えていきましょう。