見守られているとわかったとたん、勉強”好き”に

子どもを“よく見る”って、本当に大事です。

見ているようで、全然見ていなかった、、、

個別セッションをすると、
この事実に多くのお母さんがご自身で気づかれて、ショックを受けることが多々あるようなんですね。

ぼくが以前勤めていた学習塾に入りたてのころ、
ひとりの女の子の勉強を見たことがあったんですね。

Mちゃんという、当時中学1年生の子でした。

Mちゃんは、中学に入ってから
数学の成績がなかなか伸びないことを
いつも気にしていたんですね。

テストの前はがんばるけど、
点数につながらない、、、

自分でもどこでつまづいているか
わからない、という状況でした。

Mちゃんから、
小学生のころは算数が好きだったかどうかを
聴いてみたんですね。

すると、4年生くらいから、
計算ミスが増えてきたことを話してくれました。

もしかすると、
分数の計算でつまづいているのかもしれない。

そう、ぼくは思いました。

何を隠そう、ぼくが小学生のころ
分数が大の苦手だったからです ^^;

小学校のまとめの
計算テストを試しにやってもらいました。

その結果、、、
分数・小数・割合の計算問題が
ほとんどできていませんでした。

計算テストが終わるとMちゃんは、

「また、やっちゃった、、、」

と、まちがえた問題を見て、
しょんぼりしていました。

中学校で数学の点数が上がらない原因がわかりました。

中学生になると、まず正の数・負の数の単元をやります。

整数で基本的な練習が終わると、
もちろん、分数や小数の計算も出てきます。

一見まわり道に見えますが、
小学生の分数・小数まで戻ることが
Mちゃんが数学に親しむ一番の近道だと感じたんですね。

そこで、Mちゃんには
ストレスにならない程度に
毎回少しずつ分数の計算を教えました。

まちがえた問題はていねいに
類題を解いていくことも大事にしました。

Mちゃんは、問題を解くのはゆっくりでしたが、
自分の力で解けると、本当に嬉しそうな表情をしたんですね。

毎日1枚、分数プリントをやり続けて、
できる問題が毎日ひとつずつ増えていきました。

「できるようになると分数もおもしろいね、せんせい」

Mちゃんは、優しい笑顔で、そう言いました。

その後、Mちゃんは、
定期テストの数学が50点から80点まで上がりました。

それ以来、Mちゃんから
「数学きらい」と聞いていません。

Mちゃんは、現在
保育士として長岡市で活躍しています。

子どもの“成長”を間近で見ることほど
嬉しいものはありません。

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勉強が“好き”になるのは、
子どもをよ~く“見てる”から

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学校のペースに合わせる必要はありません。

子ども本人がどちらの方向に伸びていきたいのか
それだけを見極めるのが大事です。

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