「学びのオリエンテーション」について
思えば、ぼくは学生時代、担任の先生から、「趣味」についてきかれたことは、ほぼありませんでした。
形式的なものはあったかもしれませんが、本当に興味を持ってきいてもらったことってないんですよね。
少なくともすぐには思い出せません。
でも、「趣味」は「自分が大切にしていること(価値観)」が最も具現化していることだと、ぼくは思っています。
だから、「趣味」=「学びのオリエンテーション」とも言い換えることができると思うんです。
オリエンテーション ・・・ その物事の方針・方向づけ
新学期、オリエンテーションがどの学校でありますが、あれも「その学校の学びの方向づけ」をこどもたちに提示するものです。
視点は、学校側にあり、学校側の都合が前面に押し出されることになります。
必要なことではあると思うんですが、学びの中心がこどもにないのは、やはり残念に思います。
それに対して、「趣味」「自分の好きなこと」「好きな教科」に関しては、本来は、その子自身のオリエンテーションなんですね。
だからこそ、親子塾えすてぃむでは、「趣味」の話からスタートしたい。
親御さんであろうとも、お子さんであろうとも。
「趣味」を語り出すと、みんな目が輝きます。
「どんなところが好きなのか?」
「何がきっかけで好きになったのか?」
「その趣味において、次はどんなことをしてみたいのか?」
こんなことを好奇心を持ってきいていくと、さらにエネルギーが高まっていきます。
学びのオリエンテーションは、こどもに教科学習をさせることでは、決してないはずです。
まずは、目の前の人が何にエネルギーを向けているのか。
どんなことが好きなのか。
自分がどこに向かっていきたいか。(←オリエンテーションの本来の意味)
そこをお互いに知るところからがスタートです。