「目標」に対する”合意”があるかどうか。それが大切。
親子塾えすてぃむでは、「コーチングアプローチ」という対話の手法をとることがあります。
えすてぃむのこども塾生の中には、短期間(2ヶ月程度)で数学のテストで30点アップを達成する子や、英語のテストで30点から70点まで上げる子など、目標が決まると途端に成果を上げ出す子がとても多いんですね。
ふだん、成績のことを書かないのは、書くと、その部分だけに親御さんが引き寄せられてしまうからです。
では、なぜこのような圧倒的な成果が出るのか。
それは、対話の中で「その子自身が『目標』に対する合意があるのか」をじっくり話すからです。
「目標」に対する合意。
たとえば、教科学習自体に対して全く関心も意欲もないのに、急に「テストでは100点をとりたい!」と言う場合、実はそこには目標への「合意」はありません。
だって、行動しないわけですから。
つまり、目標が「幻想(手に入らないとわかっているのに、とりあえず言ってみた)」になっているということです。
えすてぃむでは、対話の中で「目標が幻想になっていないか」「本当に向かいたいものは何なのか」をじっくり話し合うんですね。
「やらない(学習しない)」という選択肢も選んでもいい、ということも伝えます。
「(逃げではない)やりたい」に本気で向かっていいんだよ、とも伝えます。
それでも、「なんとなく教科学習をやりたい気持ちがある」となることもあります。
そのときには「なんとなく」をもう少し言語化していくことになります。
「高校に憧れがあって・・・」
「美容系のことが好きだから、でも、専門学校に行くには『高卒』の資格がほしいから・・・」
時間をかけて話し合うと、こんな言葉が出てきます。
そこには自分なりの「合意」があります。
「”高校生活をエンジョイするために”、テストで得点できるようになって、(今はまだどんな高校があるかわからないけど)高校生になりたい」
「”専門学校で美容について学びたいから”、単位が取れるように教科の基本ができるようになりたい」
これが「合意」です。
誰かからの言葉でも、幻想でもない、地に足がついた行動指針ということですね。
この「目標に対する『合意』」は非常にパワフルです。
自分の内側から湧き上がってきたパワーをそのまま行動にするから、当然ですよね。
ちなみに、「合意」がないまま無理矢理テストの点数を追い求めると、「燃え尽き症候群」という現象が起こります。(長くなるので今回は書きません)
えすてぃむでの「コーチングアプローチ」は、このようにやはり「対話」がベースとなっています。