「個別教育」と「学び合いクラス」を行ったり来たりするのが、なぜ大切なのか?
親子塾えすてぃむを8年間やってきて、「個別教育」の大切さをひしひしと感じています。
「個別教育」とは、
1人1人の子を学習面だけでなく、人間的にしっかりと見ていく、という在り方のことです。
「教育」は、教え導くこと、と一般には捉えがちですが、ぼくの考えは違います。
「教育」の本質とは、「education(持っているものを引き出すこと)」です。
その人が、すでに持っている「才能」や「大切にしている世界観」を磨き上げていくこと、と言い換えることができるかもしれません。
親子塾えすてぃむで、「個別教育」に何よりも重点を置いているのは、そういう確固たる想いがあるからです。
えすてぃむに数年通って卒塾していく親御さんたちやこどもたちを見ていると、「自分の大切にしている世界観」を表現したり、行動したりすることができるようになっています。
みんな、寄り道もするし、社会の理不尽さに落ち込むこともあります。
でも、また「自分が目指す道」を思い出して、戻っていく。
「自分の目指す道」を、自分自身がまずは応援できること。
えすてぃむに帰ってきたら、ぼくやえすてぃむで出会った仲間に応援してもらえること。
これが親子塾えすてぃむの歴史であり、存在意義です。
「個別教育」で「自分の世界観」を表現できるようになってくると、他の人にも会いたくなってくるんですよね。
そこで必要になってくるのが「学び合いクラス(協働)」です。
人は、1人では生きていけません。
でも、「合わない人」というのも確実に存在するんですね。
もちろん、「合わない人」とも、対話の機会が必要な場面はいずれ出てくるでしょう。
でも、「世界観を語り合える仲間を持つこと」のほうがはるかに大切だし、第一ステップだと親子塾えすてぃむでは考えています。
心の中に「安全領域(心のベースキャンプ)」があるからこそ、社会の荒波の中でも、自分を大切にできるんです。
そして、疲れた時に帰って来れる場所があることがどれだけ大切か、ということです。
「個別教育」と「学び合いクラス」を行ったり来たりするのが、なぜ大切なのか?
その答えは、「個別教育」と「学び合いクラス」を行ったり来たりすることが、社会に出るための基礎トレーニングになっているからです。