対話セッションと小論文
高校2年生のRちゃんから、LINEでこんな報告がきました。
「2月に高校の課題でしろねさんとやった小論文、ほぼ満点だって〜!先生から初めて国語で褒められた〜!!」
Rちゃんは、公教育が合わなくて、中学校にはほとんど通えませんでんでした。でも、Rちゃんは、対話の中で少しずつ「やりたいこと」が出てきて、小さな行動をしているうちに、見違えるほどイキイキしていったんですね。今では、次の夢に向かいながら、高校生活を楽しんでいるようです。
そんなRちゃんに与えられた小論文の課題は『「わたしの夢」を600字以内で、小論文形式で書け』というものでした。
「小論文なんて、書いたことがないからわからないよ。『作文』と何がちがうの?」
そんな問いからのスタートでした。
「小論文って難しく聞こえるかもしれないけど、『作文』より簡単かも。作文は『自分の感想』をひねり出すのがけっこう大変だよね。でも、小論文の『論』って『道筋』を作るって意味だから、『型』に当てはめて書いていけば、自然とできあがっちゃうんだよね。
ただ、時間をかけるべきところは、”過去の自分を振り返る”ところ。この部分はゆっくりやっていこうよ」
とぼくは伝えます。
そこからは、いつもの親子塾えすてぃむの対話です。
「Rちゃんが今、夢中になってやってることって何かな?」
「何がきっかけでそれに出合った?」
「どんなところがRちゃんにとって魅力なんだろう?」
「そのことについて、これからもスキルアップしたいことってある?」
ぼくが投げる問いを、Rちゃんは時間をかけて文章化していきます。
「あ、いま書いたことを原稿用紙に書けば、600字いくかも」
とRちゃん。
「Rちゃんの体験談の部分、友達からの影響とか、聞いてたらとても共感できたから、それも書いてもいいなと思ったよ」
とぼく。
2回のセッションで、Rちゃんの振り返りが詰まった小論文が完成しました。
今回の小論文の課題で、特に難しい勉強はしていません。
Rちゃんの人生の「振り返り」を丁寧におこなっただけ。
対話セッションの強みですよね。
春休みも塾生のみんなと、対話セッションをたくさんやっていきます!