リセットして、「なんのために」をもう一度考えてみよう
6月は、親御さんやお子さんと「なんのために」をたくさん対話した月になりました。
「なんのために、勉強するのか?」
「なんのために、高校にいくのか?」
「なんのために、生きていくのか?」
ある高校生の娘さんをもつ親御さんは、
「娘は、『えすてぃむだけが学校や塾とちがうよ。勉強してなくても、話すだけで前に進むから』と言っていました。わたしもそう思います。学校の面談では、いつも10分程度で状況報告だけで・・・」
と話してくださいました。
お子さんが不登校を選んで、同じところをずっとぐるぐると回っている感じがしていたそうです。
親御さんとの対話からはじまり、娘さんもえすてぃむでのティータイム対話を楽しめるようになってきました。
親子塾えすてぃむでは、ともすると1時間ずっと「なんのために」を対話します。
大切なのは、“自分なりの納得解(なっとくかい)”を探し続けること。
たとえ、解答が出なくても。
とくに、“自分なりの”が重要だと、ぼくは思っています。
学校の先生の言葉を参考にするのはいいでしょう。
親の言葉を一回聞くのはいいでしょう。
でも、それよりもはるかに重要なのは、自分の心が納得しながら進んでいるかどうか。
その一点に集約されます。
これは、親御さんにも何度もお伝えさせていただいています。
「そんなことはいいから、学校に行けるようにしてください」
「勉強ができるようにサポートしてください」
もし、このような言葉が出てくるときには、親御さんとの対話だけで終わることもあります。
でも、親子塾えすてぃむは、「なんのために」をいっしょに考え続けることから降りるつもりはありません。
だって、上っ面の目にみえることだけをやっていっても、長期的にみたら必ず虚無感がやってくるからです。
同じところをぐるぐる回っている感じがしたときは、一度立ち止まって、リセットして、「なんのために」を考える。
時間がかかっても、ぼくはその部分に寄り添いたいと思っています。