「学びへの好奇心」と「教科学習」を行ったり来たりする楽しさ

『「学びへの好奇心」と「教科学習」を頻繁に行ったり来たりできることをさらに研究していきたいと思います』

親子塾えすてぃむは、
親御さんが「自己肯定感を育むコミュニケーション」や
「対話を大切にした世界の教育」についての
基本的なことが学べるフリースクールです。

最近では、
親御さんだけでなく、
こどもの人数も増えてきました。

親子塾えすてぃむは
基本的にはマンツーマン(個別セッション)なので、
その子との対話で
時間の使い方を組み立てていきます。

おしゃべりやティータイムだけで
1回のセッションが終わることもあります。

ぼくとボードゲームやニンテンドースイッチがやりたくて、
一週間を楽しみにしている子もいます。

学校ではまったくついていけなかった教科学習を
1から丁寧にやりたいと言って、
コツコツ学びにくる子もいます。

でも、おもしろいもので、
どの子も心にエネルギーが蓄えられると、
「何かを学びたい」という気持ちは
共通して出てくるんですよね。

教科学習にしても、
「受け身でやらされる」のと
「自分でつかみにくる」のとでは、
楽しさも習得度もまったく違います。

昨年は、
「学校にいかなくなった(授業をうけなくなった)ときに
 もどって、そこから丁寧に勉強したい」
というニーズがとても多かった1年でした。

そして、その子たちと
1から丁寧に教科学習ができたのは、
ぼくにとっても楽しい時間だったんですよね。

セッションで教科学習を選ぶ子たちも
「できるようになる」のがとても嬉しそうでした。

小学→中学→高校とあがるにつれ、
「テストの成績」や「受験」といった
客観的評価は社会的に強く要求されるようになっていきます。

そのことに関しても向き合いたい子がいたら、
いっしょに向き合います。

でもやっぱり、
もっとも大切にしたいのは、
「学びへの好奇心」と「教科学習」を
ひんぱんに行ったり来たりできること。

「じぶんがやりたいことと『教科』がどう結びついているのか?」

「いま勉強していることが『何に』使えるのか?」

「勉強していることはよくわからんけど、
 でも、言い表せないこの『楽しさ』の正体はなんなのか?」

理想論と言われようとも、
そういう問いを持ち続けることを
あきらめたくないんですよね。

学習塾っぽくなるから
いつも書かないようにしていますが、
「自分でつかみにいく勉強」ができるようになった子たちは、
えすてぃむでもすごい勢いで
教科学習(成績も含め)ができるようになっています。

そして、その喜びや達成感は、
その子自身のものです。

親御さんやぼくが
主導すべきものではないんですよね。

今年もそのことを忘れず、
こども自身の内側から出てくる学びたい気持ちを
見ていきたいと思います。

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