教科学習の「学びのステップ」は1人1人それぞれちがう
「数学、楽しくなってきた」
「なんか英語、できる気がする」
中学生の子たちから
このような言葉がきけるのは、
ぼくにとっても嬉しい瞬間です。
親子塾えすてぃむに来る子たちは、
学びのペースの違いが顕著です。
・学校(公教育)にいっていない子
・学校にいっているけど、教科学習には興味がなかった子
・教科学習が好きで前向きに取り組んでいる子
・夢(中期的目標)が決まっていて、高いレベルの学習を求めている子
このように、こども自身の置かれた環境や
求めている成果がちがうためです。
そして、その時、その場合で、
親子塾では寄り添いかたも
変えていく必要があります。
たとえば、
学校にいっていない子の場合ですが、
まず、学校のカリキュラム自体がわかりません。
どのくらいの「学習ペース」で
どのくらいの「分量」をやるのかも
知らないわけです。
学校の「学習ペース」や「分量」を
親子塾でやらせることはもちろんしていませんが、
「社会の仕組みの1つ」として「知識」として、
どのくらいのペースで勉強が進んでいるのか
ということは伝えています。
その「知識」をえた上で、
その子自身がどうしたいと思うか。
自分が目指す道で突き抜けると
決めているのであれば、
その道にいくための「戦略」と「勉強」を
いっしょに真剣に考えます。
「高校」にはいきたい、
と数学や英語の基本からやる
と決める場合もあります。
そして、
どの道に進むときにも、
「基本的な教科学習」は
ある程度やったほうがいいかもしれない、
とその子自身が気づく場合はとても多いんですね。
目指す夢のために、
「教科学習」の習得はパスポートに
なり得るということです。
そのことに気づいた子とは、
「学びのステップ(手順・階段)」を
いっしょに作ります。
学校の教科書を
すべてやる必要はありません。
意味もなく漢字の習得から
やるというようなこともしません。
まずはその子の「関心」があるところから
学習をスタートします。
数学か社会(歴史)のことが多いですね。
数字は、
世界中で英語以上に使われている
「共通言語」です。
だから、
身近な計算から入るのは
理にかなっているといえます。
社会の歴史は、
対話の中から発展していくことが
とても多い教科です。
いきなり歴史の教科書を
読むようなことはしないです。
テレビゲームの影響で
「戦艦」に興味をもったのであれば、
まずは「戦争の歴史」から入って、
「なぜ戦艦が必要になってきたのか?」を
話し合ったりします。
ぼくも知らないことだらけなので、
いっしょにインターネットで
調べることもしていきます。
このようにして、
「関心から掘り下げていく」
という学び方を
親子塾えすてぃむでは
大切にしているんですね。
ただし、このとき
勉強に関しての
「親御さんのニーズ」は
お引き受けしません。
(家庭での学習状況はうかがいます)
こどもの興味関心と、
親御さんの勉強へのニーズが
一致しないことは往々にしてあるからです。
学びの主人公は、
いつもその子自身。
親子塾えすてぃむは
フリースクール(自由学校)の看板で
運営している場です。
そこが「学習塾」とはちがうところですし、
いっしょにされたくない部分です。
親御さんへの個別セッションで、
お子さんへの教科学習に関するアプローチでは、
上記のようなことを伝えさせていただいています。
『教科学習の「学びのステップ」は1人1人それぞれちがう』
ということに集約されると
ぼくは思っています。