『学びへの好奇心』を育むために、”きっかけ”を大切にしよう
ぼくは、高校時代に自分が何がしたいかわからなくて悩んだ時期があります。
周りの友達が「オレは先生になるために教育学部にいくよ」とか「建築士になるために大学の工学部にいくつもり」と話しているのをきいて、焦りがつのりました。
焦りがありつつも、答えは見つかりません。
目標がないから、勉強にも身が入らなかったんですね。
そんな“もがき”の中でも、ぼくにとっての「癒し」がありました。
それが「本」です。
高校の授業が終わると、毎日のように古本屋に寄って、気の向くまま立ち読みをしていたんですね。
あるとき1冊の本に出会います。
景山民夫さんが書いた『遠い海から来たCOO』という小説です。
この本を読みながら、頭の中に南の海の情景が浮かびました。
「ぼくも海のそばで、海のことを学びたい」
読後にその想いが降ってきたんです。
その後、とにかく海に関する作品(漫画とか映画とか小説)を見ました。
ぼくが大学の海洋学部を目指すようになった“きっかけ”です。
海洋学部にいきたい、という目標ができてからは、学びへの姿勢が一気に変わりました。
『生物』の教科の授業が楽しくなりました。
受験に必要な、『数学』や『英語』はもう一度基本からやってみよう、という気になりました。
この体験が、今になってようやく言語化できます。
『学びへの好奇心』を育むには、大きい小さいは関係なく、湧き上がるワクワクを“きっかけ”にするのが大切なのではないか?ということです。
親子塾えすてぃむでも、「体験」「きっかけ」のプロセスを重視しているんですね。
こどもたちの『学びへの好奇心を育む』という点で成果が出ているのも、そのことが影響しているのかもしれません。