「できるようになりたい」という気持ちを応援したい
昨日は中学2年生のNちゃんとのセッションの日でした。
はじめ小学生のころは、お兄ちゃんといっしょに親子塾えすてぃむのイベントにだけ参加していたんですね。
そんなNちゃんですが、いま成長の最中にいます。
吹奏楽部では、パートリーダーになることもあるそうです。
勉強では数学の先生にノートの取り方を褒められた、と嬉しそうに話していました。
Nちゃん:
「白根先生、この問題ムリ。嫌いになりそう・・・」
白根:
「あ、一次関数の交点を求める問題だね。どのあたりがむずい?」
Nちゃん:
「解き方はわかるんだけど、何回やっても、連立方程式の計算でミスしちゃうから・・・」
白根:
「じゃあ、Nちゃんが間違えた問題、もう一回、解き方の手順に従っていっしょにやってみようよ」
Nちゃん:
「うん・・・」
それから、机を並べて、いっしょに問題をゆっくり丁寧に解いてみました。
Nちゃん:
「あれ?できた」
白根:
「さっきと何が違ったんだろうね?」
Nちゃん:
「あ〜っ!ここのマイナスを書き忘れてる」
白根:
「だね」
Nちゃん:
「あ〜っ、もうムリ。(←Nちゃんの口ぐせです^^;)こういうミスばっかり」
白根:
「Nちゃん、パーカッション(吹奏楽の打楽器部門)できるよね」
Nちゃん:
「?? うん、まあ」
白根:
「ぼくはできない!」
Nちゃん:
「なにそれ(笑)」
白根:
「ぼくは数学はできるけど、パーカッションは全くできない。でも、それって、練習量の差だと思うんだよね。Nちゃん、パーカッションの練習、毎日どのくらいしてる?」
Nちゃん:
「部活があるときは2時間くらいかな。演奏会の前とかは1日中とか。」
白根:
「すごいよね〜!それだけ練習したから、Nちゃん、パートリーダーもできるんだもんね!」
Nちゃん:
「すごくないよ。もっとうまい子いるし」
白根:
「コツコツ練習できるNちゃんがすごいんだよ。他の人は置いておいて」
Nちゃん:
「まあ、がんばったよね」
白根:
「数学のさ、さっきみたいな交点を求める問題解いたの、Nちゃん何回目だったっけ?」
Nちゃん:
「3回目かな。学校で1回、えすてぃむで2回」
白根:
「パーカッションの練習とまではいかないけど、10題やってみない? だって、10題も似たような問題やったら、Nちゃんできるようになるもん。それでももしできないときは、”ムリ”って言っていいよ」
Nちゃん:
「わかった!やる!」
Nちゃんが、コツコツ練習できることをぼくは知っています。
はじめはつい「ムリ」って言っちゃうことも知っています。
そして、練習を繰り返すと「できるようになる」ことも知っています。
でも、それはNちゃん自身が、本心では「できるようになりたい」と思っているからです。
その気持ちがないのに、ぼくが無理矢理勉強させることはありません。
練習の先に、なりたい自分の姿がある。
Nちゃんがいつも笑顔でえすてぃむから帰っていくのは、そのプロセスを共有しているからです。