えすてぃむに来ると、自分を取り戻せる感じがするんです
卒塾してからも、帰省のときなどに親子塾えすてぃむのセッションに来ている子からこんな言葉をもらいました。
その子は、卒塾してからも、大学で落ち込むことがあったり、進路に迷うことがあったときに、セッションを受講しに来ています。
しかも、受講料も親御さんに頼ることなく、自分で得たバイト代で、です。
本当は、えすてぃむに気軽に遊びに来る、という感じで無料にできたらいいのですが、ぼくもプロのコーチ&講師としてやっているので、その線引きはいまだにむずかしいと感じるときがあります。
でも、親子塾えすてぃむは、長岡の地域にとって、やはりプロでありたい。
親御さんもこどもたちも、自分で主体的に「来たい」と思って、えすてぃむに来てほしいと思います。
「わたしにとっては、えすてぃむの和室に来ることに意味があるんです。なんだか自分を取り戻せる感じがするんですよね」
初めてもらったその言葉に、ぼく自身も気づかされました。
長岡の街に、親子塾えすてぃむがあるだけでも意味がある。
もうその子とは、コーチングのセッションというよりも、「哲学対話」な感じですね。
「自分を取り戻す」
それは、深い言葉です。
社会に出ることは大切、社会に貢献してほしい、と多くの親御さんは思います。
でも、その社会の中にある”歪んだ何か”から、心がダメージを受けることも多い、ということは考えたことがあるでしょうか?
「それにも耐えられるように強くなりなさい」
いいえ、違います。
親御さん自身も、たくさん傷ついてきたはずです。
そのことを考えないで、表面的なこと(生活の安定、経済的成功、学歴)を追いかけても、いずれは疲れ果ててしまうのも、見ないようにしているだけで、親御さんは本当は気づいているんです。
そんなときにやっぱり大切にしたいのが、心を許せる友人、場所、趣味の領域だとえすてぃむでは考えます。
それを守っていいんだよ、と伝えることなんです。
「自分を取り戻す」
えすてぃむにセッションに来る多くの子が「自分を取り戻せる」と感じるのは、「自分が大切にしていることを、否定なく聴いてもらえる」から。
おそらくですが、その一点の力が大きいのだと、最近さらに強く思うようになりました。
もっともっと「本当の対話」をしていきたいし、そんな場を作っていきます。