心配(しんぱい)と信頼(しんらい)
言葉の力って
本当にすごいです。
昨年の話なんですが、
ぼくは家族で、
長野に旅行に行ったんですね。
そのときに泊まったホテルのロビーで
お母さんと小学生くらいの娘さんが
こんな会話をしていました。
母:「そんな、ひとりで行くなんて危ないよ。
大丈夫なの?」
娘:「大丈夫だよ。ちゃんと携帯も持ってるし、
すぐ近くじゃん。」
母:「でも、、、いっしょに行けばいいじゃない」
娘:「やだ。ゆっくり友達のお土産見たいんだもん」
どうやら、
娘さんがホテルの近くのお土産屋さんに
ひとりで行きたいようです。
お母さんの気持ち、
ぼくもよーくわかります。
ぼくにも4歳の娘がいて、
こんな場面が増えてきましたから。
お母さんの心にあるのは、
一言でいうと“心配”
ですよね。
この“心配”は、大きくなり過ぎると
ときにこどもの成長を
止めてしまうことがあります。
ただ、そのバランスの見極めは、
こどもが小さいうちは、
ぼくたち親がする必要があります。
本当に危険なときには、
行動を止めるときもあります。
でも、こどもが成長していく過程で、
大切な考え方があります。
それは、、、
心の中に
“心配”よりも“信頼”
を置いておくことだと思っています。
お母さんが、“心配”を乗り越えて、
こどもを“信頼”したときに、
こどもは大きく成長していきます。
(あなたなら、だいじょうぶ、、、)
(あなたなら、きっと自分でやれる、、、)
と。
この“信頼”を、
こどもの成長に合わせて大きくしていくと、
こどもは生き生きと
行動できるようになります。
その結果、
無条件に自分を“信頼”してくれるお母さんを
こどもはさらに尊敬するようになるんですね。
ぼくは、多くのこどもたちと
そのお母さんから話を聴く機会があります。
その中で、
こどもへの“心配”を乗り越えて、
“信頼”を多くしていった
お母さんとこどもの関係は、
本当に素敵なものになっています。
“心配”よりも“信頼”
を心にもっていると、
こんな“声かけ”が生まれます。
「あなたが思ったとおりに、
やってごらん(きっと良い経験になるから、、、)」
「あなたが決めたことなら、
応援するよ(きっとできるようになるから、、、)」
逆に、“心配”が心にたくさんあるときは、
「大丈夫?」
という言葉がかなりの割合で使われます(^^;)
“心配”よりも“信頼”
“しんぱい”と”しんらい”
たった一文字の違いですが、
言葉にやどる力は、
まったく違う者になるんですね。
「あなたが思ったとおりに、
やってごらん(きっと良い経験になるから、、、)」
「あなたが決めたことなら、
応援するよ(きっとできるようになるから、、、)」
ぜひ、“信頼”から生まれる声かけを
こどもにいっぱいしてみてください。
必ず素敵なことが起こってきます。