『100冊の本を読むよりも、この1冊をオススメしたい』
この話をすると
いつも驚かれるのですが、
ぼくは人間関係には
「悩むこと」のほうが
圧倒的に多い人生でした。
いまでは
「共感性」がすごく強い、
という言葉で表現できるのでしょうが、
学校時代、会社員勤め、実家暮らしは
なかなか大変でした。
自分の思ったことが伝えられない。
相手の怒りの感情に
すぐ萎縮してしまう。
ボキャブラリーがないから、
結局、ぼくも感情的な言葉を使ってしまう
ということが多々
あったんですね。
でも、
この本に出会ってから、
「本当のコミュニケーション」
というものが
少しずつわかってきました。
どの100冊よりも、
ぼくが大切にしたい1冊。
デール・カーネギーの
『人を動かす』
題名から“誤解”されることも
あるようですが ^^;
この本は、
「相手を自分の思った通りに動かす」
ための本ではけっしてありません。
「自分自身の在り方を変えていくと、
その“影響”が周りに伝わっていく」
ということを示している本です。
この本を読んだときは、
ぼくがコミュニケーションに
とても悩んでいたときなので、
文章が心に染み込んでいきました。
最近また読み返しましたが、
何度読んでも気づきがあります。
夫婦間コミュニケーションについても、
この本に
「幸福な家庭をつくる七原則」
という項目があります。
(たった21ページですが、深いですよ〜^^)
さらっとだけ書いておきますね。
「幸福な家庭をつくる七原則」
1.口やかましくいわない
2.長所を認める
3.あら探しをしない
4.ほめる
5.ささやかな心づくしを怠らない
6.礼儀を守る
7.正しい性の知識を持つ
この七原則だけで、
丸一日の対話型ワークショップ
が開催できてしまいます^^
この7つを
1ヶ月に1つ実践するだけで、
夫婦間コミュニケーションの質は
明らかに変わっていくと
ぼくは思います。
『人を動かす』は
ぼくにとっては
とても大切な1冊ですが、
他の人にも同じかはわかりません。
でも、やはり大事なのは、
本を何百冊読むことよりも、
いくつもセミナーや講座に参加するよりも、
「人間関係をよくしたい」
と本気で決意すること。
そして、
「実践して習慣にすること」
だと思います。
『人を動かす』
を読み返すと、
10年前の悩んでいたころを
ありありと思い出します。
そのころの自分に
言ってあげたい言葉。
「きみがその本に引き寄せられて、
実践してくれたからこそ、
いまのぼくがあるよ。
本当にありがとう」