親子塾えすてぃむの「学校の勉強」についての考え方
「学校の勉強ははたして大切か、否か」
という議論は、よく起こります。
親子塾えすてぃむの「学校の勉強」についての考えも書いておこうと思います。
あくまでも、親子塾えすてぃむ塾長・白根航としての考えです。
その前に、前提として、親子塾えすてぃむは、そもそも子どものための塾ではありません。親御さんが主体的に自己肯定感を育むコミュニケーション(コーチング)について学ぶための塾です。
子どもは、親御さんのコーチングセッションがある程度進んでから通える仕組みになっています。
その点はご了承いただきたいと思います。
親子塾えすてぃむでは、学校の勉強を「道具」としてとらえています。
人が使うための「道具」。
親子塾えすてぃむの子ども塾生は、学校の勉強をがんばりたいと言って、ぼくといっしょに勉強する子もいます。
学校の勉強がトラウマになって、教科書をひらくのもイヤだ、という子もいます。
親子塾えすてぃむでは、そのどちらももちろんOKなんですね。
では、大切にしている教育理念は何か。
それは、「実学」を何よりも大切にする、ということです。
「実学」とは、『社会で実際にすぐにでも使える学び』のこと。
具体例をあげます。
・人に話したり、聴いたりができること
・世の中には信頼できる人もいると知ること
・自分の心にある「〜したい」が言えること
・文字が読めること
・欲しいものを買いに行って、お金を使えること
・買い物のときに料金の計算ができること
・ひとりでバスや電車に乗れること
などです
このようなことを「実学」とよんでいます。
そして、子どもたちの内側から出てくるWANT(〜したい)を大切に扱っています。
実学を習得していく中で、しだいにWANTが大きくなって「夢」につながっていく場合もとても多いです。
以下、実例です。
肩こりがひどいとき、ぼくの肩を上手にもんでくれていた男の子。
「白根さん、やっぱりオレ整体師になりたいんで、来年から専門学校いくことに決めました」
夏休みにいっしょに釣りにいったときに報告がありました。
カードゲームが大好きで、塾で毎回勝負していた男の子。
「カードゲーム開発したり、会社に入るとき、数学できたほうがいいんで、高校行きます!ということで、今は勉強がんばります!」
受験が近づいてきて、周りがビックリするくらい今がんばっています。
ディズニーの英語の絵本を目をキラキラさせながら読んでいた女の子。
「英語が使えるようになりたいです。カナダの大学にいきます」
と、今年留学に旅立ちました。
10年の付き合いがある高校生の男の子。
「白根さんみたいに『安心して過ごせる場所』を作りたいんです。まず、ゲーム会を主催して、子どもたちと遊んでみますね」
公共の施設を借りて、毎月、自分でイベントを主催しています。
親子塾えすてぃむの「学校の勉強」に対する考え方。
勉強(教科)は「道具」としては大事な部類に入るけど、あくまでも人が幸せに生きるための道具の1つでしかない。
何よりも大切なのは、自分の内側からでてきた「知りたい」「学びたい」を声にすること。「実際にやってみること」「実際に行ってみること」
「じぶんで経験してみること」
実学は、「経験」「対話」からがもっとも学べる。
子どもたちにとって、親子塾えすてぃむは「実学」に向き合える場です。
「学校の勉強」も“その子自身が必要と思えば”学ぶことができる場です。