読解力について、親御さんと考えていきたいこと

現在の高校入試や大学入試は、「問題文」「設問文」がとても長いです。

長い文章から、条件を読み取ったり、出題者の意図を汲み取る力が必要とされます。

つまり、入試においては「読解力」が重要視されている、と言っていいと思うんですね。

ただ、一口に「読解力」と言っても、そこにはさまざまな要素があります。

・長い話からポイントをつかむこと(要約)
・話の中で出てきた単語の意味をくみ取ること(語彙・ごい)
・文と文の間に書かれていないことを想像して、感情をつかむこと(想像力)

このことから、簡単に「じゃあ、今日から読解力をつけよう」と言っても、こどもは??となることが多いんですね。

親子塾えすてぃむでも、「読字障害」と診断を受けたお子さん(と親御さん)が相談にいらっしゃいました。

結果だけを言うと、相談に来てから5年が経ちましたが、いきたい専門学校にこの冬に合格することができました。

親子塾えすてぃむとしては、「読解力」を考えるときに、必ず親御さんと対話することが、「読むことが苦手でも、好きなことに関して知りたい気持ちは誰しも持っている」という前提です。

好きなことを知る(知識を得る)には、「読む」以外にも、「聴く」「観る」「感じる」ができます。

先ほど話した「読字」に課題を感じていた子は、読むことは確かに苦手でしたが、話すこと、聴くこと(つまりは対話ですね)がとても豊かな子だったんです。

たくさん対話をして、わからないことがあったときは、一緒にインターネットで検索して、それを「音読」したりしました。
教科書もゆっくり「音読」して、難しい意味の言葉はその子が好きなアニメに例えたりして楽しく学んでいきました。

親子塾えすてぃむでは、「強みをとことん伸ばすこと」を常に考えている学び場です。

その子も強みをとことん伸ばしていった結果、目標を実現することができました。

もちろん、中学高校では、楽しかったことだけでなく、辛い思いもしたことはあります。それも全部ひっくるめて、一緒に歩んだ5年間でした。

はじめのテーマに戻りますが、今の日本の教育では「読解力」があった方が、かなりの得をするのは事実です。でも、入試のことばかりを考えていると、「読解力」の本当の楽しさから遠ざかってしまう危険性も感じたんです。

好きなことを読んだり、話したり、調べたりすることから、「読解力」をスタートさせたい。

えすてぃむではそのように考えています。

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