自信をなくした子(不登校を選んだ子)に対して、 まずしていること
『自信をなくした子(不登校を選んだ子)に対して、
まずしていること』
【親子塾えすてぃむの教育指針】
現在、親子塾えすてぃむでは、
毎月20名ほどのこどもたちが来室します。
マンツーマンセッション、
複数人の学び合いクラス
両方を合わせた人数です。
そのうち20%の子は、
最初は公教育に行くのをやめた子たち(不登校)でした。
現在は、再度行くことを選んだ子もいます。
今回は、不登校を選んだ子たちの親御さんとの
個別セッションで、
親子塾えすてぃでは
まず初めにどんな対話をしているのかを
ご紹介したいと思います。
個別セッションにおこしいただいたときには、
最初に「親御さんとお子さんのコミュニケーションの状況」を
丁寧にうかがいます。
「どんなことで悩んでいるのか?」
「親御さん自身の状態はどうなのか?」
「お子さんは何に対して、傷ついたのか?」
「お子さんの好きなところはどこか?」
「親御さん自身は、どこに向かっていきたいのか?」
これらの問いは、
親子塾えすてぃむでは
カウンセリング(話を聴いて心を癒す)ではなく、
コーチング(次の行動を決めて、成果を出す)に
主眼を置いています。
親子塾えすてぃむでも、
小学生〜大学生(社会人)という長期的な視野から
「このステップがよいかもしれない」
というアイデアは対話からうまれるので
それは出し惜しみなく親御さんにお伝えします。
でも、「絶対その方法がよい」
という決めつけはしません。
対話によって、親御さんが
「こういうふうに(こどもに)接してみようと思います」
と気づくことも多いです。
「対話から、自分の内側からの“気づき”を得て、
“小さな行動”に結びつけること」
このことを何よりも大切にしています。
そして、具体的な行動としては、
「親御さんから見たお子さんの光り輝く部分(良いところ・才能・好きなところ)」
を徹底的に聴いて、書き出す、
ということをおこないます。
親御さんから見て、お子さんが
「できていない部分」よりも
「できている部分」に視点をうつす、
ということですね。
この「視点の変更(観察のスキル)」を
個別セッションの最初のうちは
繰り返し“いっしょに”おこないます。
ぼくがお子さんに会うことはしなくても、
いっしょに、その子の才能について
考えることはできるんですよね。
不思議なことに、
この「いっしょに観察」を続けると、
それだけで家でのお子さんが様子が
変化することが多いようです。
でも、ちょっと考えれば、
その変化はとても自然であることがわかります。
なぜなら、親御さんとぼくが
いっしょにその子の「良いところ・才能・好きなところ」を
目ざとく見つけようとするわけですから。
お子さんとしては、
「見張られてる」感じではなく、
「見守られてる」あたたかい感じへと
変わっているからです。
親子塾えすてぃむで、
自信をなくした子(不登校を選んだ子)に対して、
まずしていることをまとめると、
1.ご家庭の状況を丁寧に聴いて、
ぼくと親御さんとで、理解になるべく誤解がないようにすること
2.お子さんの「心配な部分」から「光輝く部分」へと視点を少し移してみること
3.「光り輝く部分」の観察を続けて、書き出すこと
4.親子塾えすてぃむでいっしょに振り返りをすること
となります。
7年間、親子塾えすてぃむを続けてきて、
成果を出し続けている方法です。
もちろん100%の親御さんが
えすてぃむのセッションを選ぶわけではないです。
えすてぃむのセッションは「合わない」と
思われるかたも中にはいらっしゃいます。
でも、結局、ぼくがお子さんを見るときには
これらのプロセスを同じようにします。
親御さんへの「個別セッション」でおこなっていることは、
ぼく自身が「お子さんへのセッション」
でおこなっていること、ということです。
親御さんがご家庭でお子さんの「光り輝く部分」を目ざとく見ようとすること。
ぼくが親子塾えすてぃむの場で、お子さんの「光り輝く部分」を目ざとく見ようとすること。
親子塾えすてぃむで
こどもたちがエネルギーに溢れていくのには、
そんなシンプルな仕組みがあります。