「やりたいことを言える環境」と「やりたいことを形にするスピード」について

「白根さんに、作ってきたマイクラを見せたいんだけど、いい?」

ぼくは、こうやって「やりたい」を言ってもらえるのがとても嬉しいです。

ぼくと親御さんは親子塾えすてぃむでチームになって、こどもから出てくる有言・無言の「やりたい」をキャッチするトレーニングを欠かしません。

おそらく親子塾えすてぃむで最も素晴らしい点はここだと思うんですよね。
(手前味噌にはなりますが^^;)

でも、この「やりたいを言える環境」は、本当に大切なんです。

親御さんたちが仕事で忙しいことも多々あると思います。
こどもの話を”聴く”時間が取れないこともあると思います。
親御さん自身がこどもの趣味にどうしても興味が持てないこともあるかもしれません。

その部分をサポートするのが親子塾えすてぃむの役割というわけです。

親子塾えすてぃむはオープンから9年が経ちました。

その中で成長して、卒塾していった親御さんやお子さんもいます。

そして、今ではそんな卒塾生が協力してくれて、こどもたちの「やりたい!」が形になる場面も増えてきたんですね。

たとえば・・・

・スポーツレクリエーション大会
 これは、運動好きな子が体育館を借りてくれて、塾生と一緒に鬼ごっこやサッカーを楽しむため、企画してくれました。最近は開催していませんが、今でも思い出に残っている企画です。

・プラモデル発表会
 プラモデルコンテストで賞を受賞したこともある子が企画してスタートしたものです。第6回まで開催しました。こちらもここ1年は開催していませんが、また「やりたい!」が集まってきたら形にしていきたいと思います。

・小学生のワクワク土曜学校
 「親子塾えすてぃむが学校だったらいいのに」というこどもたちの声を受けて、ぼくと親御さんで協力して立ち上げました。6年間続き、今でも毎月開催しています。

これはほんの一例ですが、
やはり親御さんやこどもたちとの「対話」をベースに進めていくと、「やりたいことを形にするスピード」は格段に上がっていきます。

「やりたいことを言える環境」と「やりたいことを形にスピード」。

この2つを実践して場づくりをしていくことが、学校でも家庭でも今後さらに重要になってくると考えています。

外部でこの話をしたときに、あるお母さんからご質問をいただきました。

「でも、こどもの『やりたい』を優先させて、家でゲームばかりしたい、と言ったら、そのようにさせていいのでしょうか?」

このご質問には、じつは大事な「前提」が抜け落ちていました。

それは、「お母さん自身」が、お子さんのその状況、状態をどのように感じているか、ということです。

「こどもがゲームばかりしていると、睡眠時間も取れないし、
 依存症になってしまうのがとても心配で不安」
と感じているのであれば、まずはそれを言語化するのがとても大切だと思います。

お母さんが大切にしていること(価値観)と、お子さんが大切にしていること(価値観)を照らし合わせることも「対話」なんですよね。

相手の言い分をただ聞いて、受け入れるのは、「自己犠牲」になってしまいます。

そうではなくて、相手の大切にしていることを尊重して、自分の大切にしていることもやはり尊重すること。

それが大切だと感じます。

ちなみに、ご質問をいただいたお母さんとお子さんの関係は、数ヶ月後、劇的に改善したそうです。

お母さんが興味がなかったゲームを、少しだけプレイしてみることからはじめたのがきっかけとなったそうです。相手の「やりたい」に一度共感してみる、を意識してみたそうです。

「やりたいことを言える環境」と「やりたいことを形にするスピード」。

この2つの要素が、【自分の人生のプロジェクト】へと
つながっていくのだと親子塾えすてぃむでは考えています。

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