「放置?」それとも「プッシュ?」 【テスト後の声かけについて】
長岡市の中学生は、5月の下旬に定期テストが終わりました。
中学1年生にとっては、初めての定期テストだったと思います。
親子塾えすてぃむのお母さんとの面談(セッション)でも、このような質問をいくつかいただきました。
「テストの結果が悪かったとき、どんな声かけをしたらいいんですか?」
ここから、お母さんとの「定期テスト」に関する対話がはじまります。
白根:「お母さんとしては、どのような声かけをするつもりでしたか?」
お母さん:「テスト前にほとんど勉強もしてなかったようなので、『テスト前くらいちゃんと勉強したら?』とか、でしょうか」
白根:「お子さんは『定期テスト』についてはどんなふうに考えているんでしょうね」
お母さん:「たぶん、初めての定期テストだったので、重要さがよくわかっていないんだと思います。でも、このままテストの結果が悪いと、いける高校がなくなるんじゃないかと、私が焦ってしまって・・・」
白根:「そうですよね。お母さんと言うとおり、初めての定期テストで、それが進路にとって必要になるかも、ってわかっている子ってじつはそんなに多くないんです」
お母さん:「やっぱり見守る感じがいいんでしょうか」
白根:「お子さんは、お母さんにテストの結果って見せてくれました?」
お母さん:「はい。わたしが『テストどうだった?』って聞くと、とんでもない点数だったけど、見せてくれました」
白根:「テストをちゃんと受けて、結果を見せてくれたのは、お母さんとお子さんの関係がよいからだと思います。お子さんからお母さんに何かセリフはありましたか?」
お母さん:「いえ、特には・・・」
白根:「そうなんですね。お母さんとお子さんが一緒に車に乗っているときとかでいいので、『定期テストってなんのためにするんだろうね?』ってお子さんに投げかけてみていただけますか?」
お母さん:「『定期テストってなんのためにするんだろうね?』ですか。きっと何も考えてないんだろうな・・・」
白根:「お母さん自身は初めての定期テストのときはどうでしたか?」
お母さん:「わたしもじつは最初は勉強全然できなかったんです。でも、中2のときに・・・」
このあと、お母さん自身の振り返りを一緒にしましたが、ここまでにしますね。
今回の対話のポイントは、「定期テストについて、お子さんがどう思っているか」「もし定期テストが大切なら、どうすれば『自分の問題』としてとらえられるのか」ということです。
お母さんにはお母さんのご心配があるかと思います。
でも、お子さんが主体性を持って学んでいくためには、「定期テストは何のため?」を今のうちに対話しておくのはおすすめかと思ったんですね。
そもそも「定期テスト」は成績(内申点)をつけるための基準の1つです。
では、成績は何のためにあるかというと、「高校進学のための評価」になることが多いためです。
なぜ「高校進学」をしたくなるかというと、多くの場合「社会に出るために必要」と考えるからです。
ポジティブにいうと、「自分の夢のために進学は手段としてけっこう使う」からです。
ここで、もっとも重要なのは、「本来、定期テストは手段であり、こども自身の問題」ということです。
じゃあ、お母さんとしてはどのようなアプローチがいいのでしょうか?
これは「正しい答え」がない問いです。
見守ったほうがいいときもあります。
励ましたほうがいいときもあります。
お互いに思ったことを語り合う対話の時間を持つほうがいいときもあります。
家庭ごとに状況も違うので、本当に1つ1つ違います。
ただ、お母さんの在り方は自分で決めることができる、というのが親子塾えすてぃむの考えです。
えすてぃむにお子さんが通っている場合には、「定期テストは何のため?」という対話をぼくとすることも多々あります。
その結果、定期テストが必要だと感じて5教科で100点以上伸ばす子もいましたし、逆に定期テストは自分には必要ない、と専門分野に力を入れた子もいました。
ちなみにどちらのパターンの子も今は社会人になって、自分の道をイキイキと歩んでいます。
「自分の問題としてとらえらえるようになったとき、人は主体的になれる」
これが、ぼく自身(白根)も納得解として持っています。
